会社を小さくしたのに年収は上がった。規模と年収は比例しない
大手ゲーム会社から中小企業に移って、年収は550万から650万に上がりました。会社は小さくなり、年収は上がりました。
3社を並べると、金額を決めていたのは規模ではないことが分かります。効いていたのは、その会社の中で開発がどういう位置にあるかでした。
3社の規模と年収
| 規模 | 在籍 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 1社目 | 大手ゲーム会社(新卒入社) | 約10年 | 〜550万円 |
| 2社目 | 中小企業・自社ソフトウェア開発 | 約10年 | 650万 → 800万 |
| 3社目・現職 | 大手SIer(自動車業界担当) | 5年目 | 1,000万 → 1,200万 |
規模は大 → 小 → 大と動いています。年収は一度も下がっていません。
規模で説明できるなら、2社目で下がっているはずです。 そうならなかった理由が、この記事の中身です。
大手で550万だった理由
1社目は新卒で入った大手です。給与は制度で決まっていました。等級があり、そこに紐づく金額があります。
このとき何が起きていたかというと、個人の成果と金額の距離が遠いという状態です。制度は公平ですが、公平であるほど個人差は出ません。
約10年かけて550万まで来ました。悪い数字ではありません。ただ、そこから先も同じ速度で進むことは見えていました。
小さい会社で上がったのは、開発が売上そのものだったから
2社目は自社でソフトウェアを開発して売る会社でした。開発が売上の中心にあります。
これは推測を含みますが、金額が上がった理由はここだと思っています。開発が中心にある会社では、エンジニアの人数が増えると原価が増え、その分だけ売上に直結します。だから採用時の提示額が、社内の等級表より市場の相場に近くなります。
もうひとつは、中途採用は個別に金額を決めるという点です。新卒一括の制度と違い、一人ずつ条件を決めます。規模が小さいほど、この個別性が強く出ます。
会社の規模を下げると年収も下がる、という前提は、少なくとも私には当てはまりませんでした。
入ってからの上がり方も、規模では決まらなかった
転職時のジャンプより、実は差が大きかったのはここです。
| 期間 | 上がった額 | 年あたり | |
|---|---|---|---|
| 2社目(中小) | 約10年 | +150万 | 約15万 |
| 3社目(大手SIer) | 5年 | +200万 | 40万超 |
2社目は中小、3社目は大手です。大手のほうが速く上がっています。 「大手は制度で頭打ち、中小は成果で伸びる」という説明も、私の実感とは逆でした。
差がついた理由は規模ではなく、その業種で人が足りているかどうかだと思っています。3社目に移ったのは、ソフトウェア人材の採用が過熱していた時期の自動車業界です。人が足りない場所では、既にいる人の処遇も動きます。
では何を見て選ぶか
3社を通して、年収の観点で見るべきだったのは規模ではありませんでした。
- 開発が売上の中心にあるか(コストとして扱われる場所では上がりにくい)
- その業種で人が足りているか(採用が過熱している場所は入ってからも動く)
- 中途の条件を個別に決める会社か(等級表に貼り付ける会社では交渉の余地が小さい)
規模は、この3つと相関しません。「大手か中小か」は年収の予測変数として弱いというのが結論です。
業種の選び方はゲーム業界から中小企業、そして大手SIerへに、金額の動き方は転職1回目は+100万、2回目は+200万に書きました。
まとめ
- 規模を下げても年収は上がった(550万 → 650万)
- 入ってからの伸びも、中小で年15万、大手で年40万超と逆だった
- 効いていたのは規模ではなく、開発が売上の中心にあるかと、その業種で人が足りているか
会社選びの前にやることの順番は進め方にまとめています。