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40代の転職論

大手から中小へ。「なぜ小さい会社に?」に答えられなかった

一度目の転職で、大手ゲーム会社から中小企業に応募しました。面接でこう聞かれました。

大手にいたのに、なぜうちのような小さい会社に来るのですか。

答えられませんでした。 用意していなかったからです。ここで止まった選考が何社かあります。

何を確かめられていたのか

推測ですが、この質問で見られているのは志望度ではありません。すぐ辞めないかどうかです。

採用する側から見ると、大手から中小に来る人には次の懸念があります。

  • 大手の環境(人数、設備、制度、分業)を前提にしていて、入ってから落差に驚く
  • 待遇が下がると思い込んでいて、実際に下がったら不満になる
  • 大手に戻れるうちに戻るのではないか

つまり、入社後にがっかりする材料を先に潰しておきたいという質問です。「御社の技術に惹かれて」と答えても、この懸念には触れていません。

当時、私が答えられなかった理由

理由ははっきりしています。自分の中でも整理できていなかったからです。

動機は子供が生まれて働き方を見直したことでした。ただ、それをそのまま言うと今度は転職理由として弱くなります。この失敗は転職理由に「働き方を変えたい」と言って失敗した話に書きました。

会社の規模については、正直なところ何も考えていませんでした。求人を見て、仕事の内容で応募していただけです。規模が論点になると思っていませんでした。

いま答えるなら、規模ではなく分業の話をする

これは今の考えです。当時こう答えたわけではありません。

大手と中小の一番の違いは、待遇でも安定性でもなく分業の粒度だと思っています。大手では担当範囲が細かく切られています。人数が多いので、そうしないと回りません。

私が欲しかったのは、その逆でした。設計から実装、リリースまで一人が通しで見る形です。だから答えるならこうなります。

担当範囲を細かく切らずに、通しで持てる場所で働きたい。それができる規模を選びました。

規模を下げたのではなく、担当範囲を広げたと説明する。 これなら「がっかりして辞めるのでは」という懸念に対する答えになります。

待遇は下がらなかった

もうひとつ、当時は言えませんでしたが事実として書いておきます。この転職で年収は550万から650万に上がりました。

会社は小さくなり、年収は上がりました。相手が心配している「待遇が下がって不満になる」は、少なくとも私には起きていません。詳しくは会社を小さくしたのに年収は上がったに書きました。

面接でこの数字を出せたら、話は早かったと思います。実際には転職前なので出せません。ただ、「下がることを覚悟している」ではなく「下がるとは思っていない」と言えるだけの根拠は、事前に作れます。 求人の提示レンジを見れば分かることです。

結局どう突破したか

模範解答を作って通したわけではありません。同じ業種の中だけで探すのをやめたら、話が進みました。

範囲を広げると、こちらの経験が珍しく見える会社が出てきます。そういう会社では、規模の話より「何ができるか」が先に来ます。質問自体が出ないことすらありました。

答えにくい質問は、答えを磨くより、その質問が出ない場所を探すほうが早い場合があります。 3回の転職で業種をどう動かしたかはゲーム業界から中小企業、そして大手SIerへにまとめました。

まとめ

  • 「なぜ小さい会社に?」で見られているのは志望度ではなくすぐ辞めないか
  • 答えるなら規模ではなく担当範囲の話にする
  • 実際には年収は下がらなかった(550万 → 650万)
  • 突破したのは答えを磨いたからではなく、応募先の範囲を変えたから

面接までに何を準備するかの順番は進め方にまとめています。

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