作りかけを見せない。公開まで完遂したことが評価された
個人開発を転職で使うなら、公開まで持っていったものを1つ用意するほうがいいと考えています。
作りかけでも技術力は示せます。ただ、公開まで通すと聞かれる内容が変わります。 設計と実装の外側にある工程を、一人で通した記録になるからです。
私が転職で使ったのは、ストアで公開まで済ませた学習系のiOSアプリでした。
作りかけと公開済みの差
同じ機能まで作ってあっても、書類での見え方は違います。
| 作りかけ | 公開済み | |
|---|---|---|
| 示せるもの | 設計と実装 | 設計と実装、プラス公開までの工程 |
| 相手の受け取り方 | 途中でやめる可能性がある | 最後まで通す人だと分かる |
| 面接での質問 | 技術の詳細 | どこで詰まったか、どう判断したか |
2行目が大きいと思っています。採用する側にとって、途中でやめる人かどうかは重要な情報です。 業務でも、8割まで作って止まる案件はよくあります。
公開まででやることは、設計と実装ではない
ストアに出すまでにやったことを並べると、開発以外の作業がかなり入ります。
- ストアの審査に出す(拒否されたら理由を読んで直す)
- プライバシーポリシーを用意する
- 取得しているデータと利用目的を整理する
- アイコンとスクリーンショット、説明文を作る
- 対応OSのバージョンを決める
- 公開後の問い合わせ先を決める
会社ではこの多くが分業されています。 法務、デザイナー、企画、運用に分かれていることが多い。だから、一人で通した経験は業務経歴からは出てきません。
40代で「まだ手を動かしているか」を見られるとき、この部分が効きます。手を動かすというのは、コードを書くことだけではないからです。
審査で落ちた経験が、そのまま話になる
一度で通ることはあまりありません。落ちると理由が返ってくるので、読んで直します。
面接で使いやすいのはこの部分です。何が問題で、どう判断して、どう直したかという形で話せるからです。うまくいった話より、詰まって直した話のほうが具体的になります。
40代の面接で見られているのは技術の新しさではなく、判断の理由を説明できるかどうかだと感じました。完遂した経験には、その材料が多く残ります。
規模は小さくていい
大きいものを作る必要はありませんでした。業務範囲の外にある技術を使って、公開まで通す。 この2つを満たせば足ります。
私が使ったのは Dart と Flutter で、どちらも業務では使っていません。作ったものの規模より、業務で使っていない技術を選んだことのほうが評価されています。この話は40代の個人開発は転職で評価されたに書きました。
逆に、業務の延長で大きなものを作ると、業務経歴と区別がつきません。書類の上では別枠にならないということです。
書類には完遂した事実を書く
書くときは「公開済み」の一言で終わらせず、どこまで自分でやったかを書きます。
ストアの審査を通して公開済み。プライバシーポリシー、アイコン、説明文、審査対応まで一人でやった。
書き方は作ったものは書類に1行書くだけでは伝わらないにまとめました。
まとめ
- 公開まで通すと、設計と実装の外側の工程が経験として残る
- 会社では分業されている部分なので、業務経歴からは出てこない
- 審査で落ちて直した話は、判断の理由を説明する材料になる
- 規模は小さくていい。業務範囲の外の技術で、最後まで通す
作ったものが40代の応募でどう効いたかは40代のプログラマに求人はあるのかに、全体の進め方は進め方に書いています。