40代の個人開発は転職で評価された。職務経歴書ではなかった
40代の転職で内定が3社出ました。入社先が反応したのは、職務経歴書ではありませんでした。
反応したのは個人開発のアプリと、業務では使っていない技術を自分で習得したという事実です。この2つがなければ、同じ結果にはならなかったと思っています。
40代でポートフォリオを作る意味があるか、という問いへの私の答えは、この一点に尽きます。
何を作っていたか
業務の外で2つ作りました。
- 地図の上に時刻つきのデータを重ねて再生するツール。手元の記録を時系列で追うためのもの
- 学習系のiOSアプリ。個人で企画して、公開まで持っていったもの
言語とフレームワークは Dart と Flutter です。どちらも業務では使っていません。
地図まわりには土地勘がありました。仕事で緯度経度を平面直角座標に変換する処理を扱っていたからです。ただ、実際に詰まったのはそこではありません。地図サービスをそのまま使う分には座標の変換は要らず、必要になったのは住所から緯度経度を求める処理でした。
つまり、持っている知識の隣にあって、まだ持っていなかったところを埋めた形です。ここが後から効きました。
評価されたのは成果物ではなかった
面接で掘られたのは、アプリの機能ではありませんでした。聞かれたのはこちらです。
それは業務で使っている技術ですか。
違うと答えると、話が続きました。業務外で、必要になったから習得したという事実のほうに関心があったわけです。
40代の応募者に対して会社が知りたいことを考えると、これは筋が通っています。業務経歴だけを見ると、年数が長い人ほど「今できること」が固定して見えます。新しい技術を自分で取りに行った証拠があると、その見え方が変わります。
作るものを選ぶときの基準もここから決まります。すごいものを作る必要はなく、自分の業務範囲の外にあるものを選ぶほうが効きます。
書類だけでは伝わらなかった
ただし、書いておけば伝わるというものでもありませんでした。職務経歴書に1行だけ書くと、ほぼ読み飛ばされます。
書き方については作ったものは書類に1行書くだけでは伝わらないに分けて書きました。何を作ったかではなく、何を解決して、何を新しく覚えたかを書きます。
もうひとつ、公開まで持っていったかどうかも見られていました。作りかけと公開済みでは、聞かれる内容が変わります。この話は作りかけを見せないに書きました。
40代の書類で20代と差をつけるのは難しい
なぜポートフォリオを勧めるのか、理由はこれです。
職務経歴書の完成度で勝負すると、比較の軸は「経歴の見栄え」になります。この軸では、年齢が上がるほど期待値も上がります。同じ完成度なら、若いほうが割安に見えます。
作ったものがあると、軸が変わります。書類の巧拙とは別の土俵に立てます。 しかも40代でこれを持っている人は多くありません。
だから私は、書類作成に時間をかけるのをやめました。書類はAIに書かせて、エージェントのAI機能に添削させれば足ります。その分の時間を作るほうに回しました。詳しくは職務経歴書に時間をかけないです。
会社によって、刺さる場所は違った
もうひとつ書いておきます。同じ職務経歴書を出しても、評価された場所は会社ごとに違いました。
| 応募先 | 評価されたもの |
|---|---|
| 完成車メーカー系 | ビルドとテストの自動化、環境構築 |
| 大手SIer(入社先) | 個人開発のアプリと、経験外の技術を習得したこと |
個人開発が効いたのは、入社先ではそうだったという話です。全部の会社で効いたわけではありません。
つまり、自分の強みを自分で決めきらないほうがいい。複数の会社に出して、どこが反応するかを見るほうが早い。マネジメントとスペシャリスト、どちらで応募するかにも同じことを書きました。
まとめ
- 入社先が反応したのは書類ではなく、個人開発のアプリと、経験外の技術を習得した事実
- 選ぶなら業務範囲の外にある技術。すごいものである必要はない
- 書類は書くだけでは伝わらない。解決したことと、新しく覚えたことを書く
- 書類に時間をかけるより、作るほうに時間を回す
進める順番は進め方に、40代の転職が実際どうだったかは40代エンジニアの転職は本当に厳しいのかに書いています。