40代でマネジメントとスペシャリスト、どちらで応募するか
40代で応募するとき、マネジメントとスペシャリストのどちらで売るかを決めろとよく言われます。
私は決めませんでした。 決めきれなかったというより、決めると片方の入口が閉じるからです。
実際、同じ職務経歴書を出したのに、会社によって評価された場所が違いました。
同じ書類で、刺さった場所が分かれた
40代の転職では、内定が3社出ています。そのうち2社で、反応した箇所がはっきり違いました。
| 応募先 | 評価されたもの |
|---|---|
| 完成車メーカー系 | ビルドとテストの自動化、環境構築 |
| 大手SIer(入社先) | 個人開発のアプリと、経験外の技術を習得したこと |
書類は同じです。変えていません。
前者は、チームの生産性を上げる側の評価です。後者は、自分で手を動かして新しいものを取りに行く側の評価です。方向としてはほぼ逆です。
もしどちらかに寄せて書いていたら、片方は反応しなかったと思います。
自分の強みは自分では決められない
ここから引ける結論はひとつです。
自分の強みは自分では決められません。相手が決めます。
自分では「これが売りだ」と思っている箇所があります。私の場合は自動化まわりでした。ところが入社先が反応したのは個人開発のほうです。
自己分析を何度やっても、この結果は出せません。出してみないと分からないからです。
だから40代の応募では、どちらで売るかを先に決めるより、両方の面を書いて反応を見るほうが早いと考えています。
では書類にどう書くか
片方に寄せずに書くと、散らかった書類になりそうに見えます。実際にはそうなりません。分けて書けば済みます。
- 職務要約は役割ではなく、担当した範囲の広さで書く(設計から実装、運用まで通しで持ったこと)
- 業務経歴は事実だけを並べる。人数や工数の規模も書くが、それを「マネジメント経験」と要約しない
- 技術の欄は具体名まで書く。ここが手を動かす側の証拠になる
- 業務外の活動を独立した項目で立てる。個人開発はここに入る
要約の一行で「マネージャーです」と名乗ってしまうと、下の具体的な記述が読まれません。要約は役割名ではなく範囲で書く、というのが私のやり方です。
書き方そのものはAIに任せています。職務経歴書に時間をかけないに書いたとおりです。
面接では、聞かれた側に寄せる
書類で両方を出しておくと、面接で相手が勝手に寄せてきます。マネジメントの話をしたい会社はその質問をしますし、技術の詳細を聞きたい会社はそちらを掘ります。
そこで初めて、自分がどちらの枠に置かれたかが分かります。 そのうえで話を合わせれば足りました。
先に決めておく必要があったのは、売り方ではなく条件のほうです。年収や働き方は自分で決めるしかありません。この話は年俸制から月給制へに書きました。
いま狙っているもの
前回の転職から5年経ちました。いま調べているのは、AI駆動開発のアーキテクトやテックリードにあたる役割です。
これも、マネジメントとスペシャリストの中間にあります。きれいに二分できる前提のほうが、実態と合っていないのかもしれません。 求人を見ながら確かめている途中で、その記録はいまの市場価値に書いています。
まとめ
- 同じ書類でも、会社によって評価された場所は違った
- どちらで売るかを先に決めると、片方の入口が閉じる
- 書類は要約を役割名にせず、範囲で書く。業務外の活動は独立させる
- 枠は面接で相手が決める。先に決めておくのは売り方ではなく条件
手を動かす役割の求人の見分け方は40代のプログラマに求人はあるのかに、進める順番は進め方に書いています。